医療プレイのススメ-第1回/神田つばき 

「大人もすなるお医者さんゴッコのお話」

ヘンタイ女医による由緒正しいお医者さんゴッコのテキスト。
女王様に医療プレイをおねだりするコツから衛生管理まで、みなさん一緒にお勉強しましょう~

SMと言えば「縛り・鞭・ロウソク」あたりを思い浮かべるのが普通で、医療プレイがいの一番に出てくる人はあまりいないことでしょう(私ぐらいでしょうか……汗)。

 でも、医療プレイ=お医者さんゴッコであることを考えれば、人生でいちばん最初にいたしたプレイは医療プレイであった、という人は少なくないはず。また、SMはちょっとね……と敬遠している人でも、「ああ俺様は幼稚園のころは医療プレイマニアだったのか?!」と、今さらながらに気づく人もいることでしょう。

● 可愛いあいつの体の構造や反応を知りたい!
● 大好きなあの子にボクの体を一方的にいじくりまわされたい!
● 冷たい金属や液体のひんやりした感触にウットリ~!

 医療プレイにハマる動機はいろいろだけれど、現代の人間は病院で産まれて病院で死ぬのが普通なのだから、極論を言えば産まれ落ちた瞬間にすでにプチ・メディカル調教されちゃっているわけです。

 さんざん窒息プレイして産道を通り抜けたとたん、感極まって「ホンギャ~!」。産声をあげた君は(たぶん)キレイなナースの(たぶん)豊かな胸に抱かれ、「アラいい子ね~、立派なおチンチンね~」なんて人生最初の言葉責めにアンアン泣いたことでしょう。冷たい金属のメスで臍帯を「プッチン」されたことも、心のどこかにコダワリとして残っているかも知れませんよ。

 その後、女の子やお姉ちゃん、妹と(お母さんとやるのはまた別の分野のマニア)お医者さんゴッコを楽しんだボクも、あの甘酸っぱい背徳のオアソビを忘れて久しいのではないかしら? 大人になってしまった身体の今、もう一度恥ずかしい患者さんになってみるのは、きっとまた別の愉しみになるはずですわ。

 子供のときには「お注射ですよ~」と言いながらコンパスをぶっ刺すぐらいしかできませんでしたが、今ならお給料つぎこんで本物の聴診器や白衣を買いそろえることだってできちゃうわけですし。あ~、大人って楽しいですわね。

 ただし、何でも買えるからと言っても、メスを買ってきて相手の身体を切開するのはいけません。法律で処罰されてしまいますので、これはタブーです。

 切った貼ったをやらなくても、医療プレイのバリエーションは実に広いです。このコーナーでは、いろいろなメディカルプレイの楽しみ方を考えていきましょう。とは言え、おヘンタイな私がナビゲートするのですから、激しく脱線することもある予定です。皆さんしっかりついてきてくださいね。

○第二回予告「清拭はナースと患者のスキンシップ?!」


神田つばき SM誌専門ライター

趣味もSMプレイ。メディカルプレイを愛好し、『カルテ通信』(三和出版)、『カルテ倶楽部』(タイヨー図書)などに連載執筆中。医療趣味が高じて『カルテ倶楽部ビデオシリーズ』『真・絶対服従シリーズ』(ゴーゴーズ)などのビデオ作品にも女医として出演中。

(旧フェチコラムより掲載)