「出産プレイ」
今回は私の好きなプレイについて書きたいと思います。
もともとM女でご飯を食べてきた私だけに、基本的な女王様プレイがヘタクソです。縛りも蝋燭も鞭もヘタ、となるとたいていのM男さんは相手したがってくれないのですね。撮影や勉強会がらみでもないかぎり、なかなかプレイする機会に恵まれないのが悩みです。
医療フェチの私がもっとも愛好するプレイ、それはズバリ『出産プレイ』なのです。これがまた世のM男性は死ぬほどイヤみたいなんです。二回以上やらせてくれたM男性は皆無なんですよねー。
男性には子宮も膣もないわけだから、アナル拡張プレイなんですけれど、腹の底から意地悪な私としては、普通にアヌスを拡げてあげるのは絶対にイヤなんですね。「あうッ、気持ちいいです… あうーんッ、い、痛いですッ!」なんて言われていると、自分が下僕になったような、道具になったような気分で精神衛生によろしくないのです。
私の好きな『出産プレイ』は、M男性を女性に見立てて、それも「お産に耐える根性のない、だらしのないバカ女」呼ばわりして苛める、もんのすごく陰湿なお局系のプレイなんです。大抵のM男性はいやがります。意外なことに、このプレイにハマってくれるのは、日頃かなり重責な職務についているストレスかかりまくりの男性。擬似産褥で私にぶっ壊されて、何かしらカタルシスを得るらしいのです。
基本的には座薬浣腸を入れて婦人科内診台(に見立てたソファやベッド)に仰臥させ、足を台(かソファの腕)に固定します。縄じゃなくてゴムのチューブか包帯でやるので、縛りのヘタな私でも楽チンです。
ここで、おもむろに剃毛したいところだけれど、剃っていいというM男さんはすでに剃っていて毛がないし、毛がある人は剃らないでくれ! と言う人なんですよね… 当然といえば当然だけれど。まあ、後で困らない程度に一筋、ふた筋ぐらいは剃らせてもらいます。
それから、さも今気づいたと言う顔をしてペニスをつまみ、
「これは邪魔ですし、雑菌が入ると怖いので処置しましょう」
と、おもむろにペニスを包帯で巻いて腹部にテープで留めつけてしまいます。ほんとうはギプスで固めたらさぞおもしろいだろう、と思っているのですが、ギプスを切開する電気ノコギリが高いので無理なんですね… 残念です。
このへんまでで早い人は座薬浣腸が効いてきます。人によっては30~40分経たないと便意が来ないので、様子を見てグリセリンを追加してみたり。
「あ… お腹痛いです」
と、はじまったらしめたもの。
「あら、もう陣痛が来たのかな?」
と、ラテックスの手袋をはめた指でアヌスの中を触診します。いよいよ『出産プレイ』『産褥調教』のはじまりです。(続く)