フェチは一生治らない-第1回/パンプス

「フェチ遺産-それはジュリアナ」

孤高の足フェチ男パンプス氏の、現場的フェチ話。
フェチに捧げる一生ってスバラシイです。
為になるかどうかはアナタ次第ですが(笑)

欲望が満たされれば多少の犯罪もよいのである。これが私の持論。というより「俺が法律じゃ~。」

さてさて、数ある事件の中でも特に印象のある事件を紹介しよう。あれはバブル絶頂期、老若男女どこへ行ってもイケイケの時代。アッシーだのメッシーだの貢ぐ君だのまるで狐と狸の化かし合い状態のまっただ中、俺はいつもの様に田町の駅辺りをウロウロしていった。

なんで田町なのって? オイオイ当時田町と言えば当然「ジュリアナ」じゃないですか~。カラダにぴったりフィットしたあのボディコンという武器に身を固めた高飛車なお姉さん達が連日連夜大汗かいて踊る様はこの匂いフェチの俺様にとってはまさに天国への階段。

でも初めから田町を狙っていた訳でもないのだ。それはある日本屋で立ち読みをしていた時に手に取ったタウン情報誌に夜遊び情報というコーナーがあって大賑わいのジュリアナの写真が掲載されていた事に始まる。そしてその紹介文には、

「毎週日曜はレディースディ。女性無料なのでフロアーも1:9で女性上位・・・・」

レディースディ?女性無料?フロアーも1:9??で女性上位???!・・・。こりゃ真相を確かめなければフェチ道が廃るというもんだ!

早速次の日曜に現地調査へ出陣。18:00田町の駅周辺に車を止めていると、明らかに場違いの女達がチラホラ出現してくるではないか!今まであのレベルの情報誌というのは半分以上がやらせ、というか脚色されているのが常識なので、今回もそんなものなのかと話し半分だったのだが・・・。

20:00過ぎになると電車が到着するたびにあのボディコンギャルがそのままの姿で歩道を歩いているのだ。「マジ~・・・」胸が高まる。そうあの緊張した時に胸がキューンと締め付けられる様な痛みが感じられた。でも残念な事に今日はゲットをする準備もしていない~。嗚呼もったいない~・・・。

とりあえずその日はタイプの子を見つけて、会場に向かう迄の間、その子の後ろで香りを嗅ぎながら、そして歩きながらおチンチンを出してオナニーした。その日得たモノ。「おチンチン出していても結構みんな気がつかないものだ」・・・多分。

そんなある日マジメ系の週刊誌を見てると、あのジュリアナの話題が掲載されていた。なんでも、新人類OLの夜遊び事情みたいな感じの内容で、ジュリアナに出没するOL達の特集だったと思う。それによると昼間はOLの仮面をかぶり退社後素を表す新人類達。着替えも駅のトイレでへっちゃら~・・・。「ふ~ん、駅のトイレね~・・・。!!。駅のトイレ??」これはフェチ本能を刺激した。「何かあるぞ」OL達が駅のトイレで着替えるという事は、私服から遊びの鎧に変わる。という事は、ストッキングも遊び仕様に変わる。という事は、邪魔だから捨てる。という事は女子トイレには彼女達の履き捨てられた哀れなストッキングが散々しているに違いない。だから俺はそれをゲットしたい。という三段論法が成立するのである。(無理矢理~)

でも所詮俺は男。運が悪ければそのまま御用。リスクはできるだけ最小限にしなければプロではない。掃除のおじさんにでも変装するか?お得意の女装でもするか・・・? 作戦当日OL達が散々荒らし回った女子トイレを駅構内から黙視。すかさず駅員に駆け寄り

「すみません~。実はトイレで重要な書類をゴミと一緒に捨ててしまったようなんです!ちょっと調べていただけないでしょうか?」

時間は24;00をまわっていた。

「いや~、ゴミは全部集めちゃってるからね~。もう収集してるかもよ~。」

しかしフェチは食い寄る。

「重要なんですよ。ボクの将来がかかってる書類なんですよ~!」

「じゃ、ちょっと来てくれるかな~」

駅員は俺を誘って駅の外の小汚い場所に連れて行った。鍵のかかってる扉。

「収集してなければいいんだけどね~」

駅員は言った。

「お手数です」俺は小声でつぶやく。次の瞬間、扉が開いた。(これが天国への階段の入り口なのか~)内心つぶやいた。目の前には渦高く積もったゴミの山だった。駅員が言った。

「悪いけど自分で探してくれるかな~」

その方が好都合だよ、駅員さん。

「終わったら鍵締めといてね~」

面倒臭そうに駅員は去って行った。扉を閉める。俺は思わずゴミの山にダイブした。気持ちよかった・・・。どうやら2.3日分のゴミが溜まっている様だ。紙くずをめくると肌色のナイロンがチラッと見える。見える。出てくる。出てくる。一杯出てくる。哀れなストッキング達。当初の予算はポケット一杯だったのが、紙袋2つ分になってしまった。余裕の予算達成である。62本ゲット。その内つま先の臭いストッキングは26本。いかにも婆が履いていたと思われるストッキングは11本。この11本はその後、いろんな撮影の小道具として使用し処分した。結局書類は出てこなかった。駅員は同情した表情を投げた。時計は既に25:00を回っていた。街にOL達の姿はなく、ゲットしたストッキングでオナニーをした。充実した1日だった。

しかし、残念な事が一つ発生してしまった。今後同じ手段がここで使えないという事を・・・。毎週書類捨てちゃう常習犯はいないっぺ・・・。この日得たモノ。「目標を設定し仕事をする。それが達成できるとお金には換えられない充実感を味わう事ができるのである」そして哀れなストッキング達・・・。


パンプス -パンプスプランニング主宰

日本の足フェチビデオの草分け「pumpsplanning」主宰。メンバーによる定例会も定期的に開催。自身のフェチを正直に貫く彼のフェチ魂にファン多し。

http://bon-no.tv/

(旧フェチコラムより掲載)