医療プレイのススメ-第2回/神田つばき

「清拭はナースと患者のスキンシップ?!」

 「清拭」と書いて「せいしき」と読みます。患者さんの体を拭くことです。
 昨冬、一人暮らしのエムゾさんがスキーで骨折して寝込んだと聞いて、そんなに親しくないのにお見舞いに押しかけました。もちろん目的はお医者さんゴッコですわ。
 片足首骨折、片腕捻挫でギプスだらけのかわいそうなお姿。

「なんかこのお部屋、匂わない?」(←大して匂いなんかなかった。ただの羞恥プレイ)
「えっ、ごめん…。骨折してからお風呂入ってないからかも知れない」

 じゃあ清拭しましょ、といそいそとカバンから取り出したゴム手袋を手にはめます。医療用の薄手のラテックスのものではなく、ピンクのガボガボした分厚いゴム手ですよ。

「うわ、神田さん、給食のオバサンみたい!」
「罰当たりな子ね! あなたの体を熱いタオルで拭いてあげようというのに!」

 体を拭いていると、タオルの温度はどんどん下がってきます。手を入れているとつらいな、と思うぐらいのお湯で絞らないと患者さんがかわいそうなのです。
 体の末端から心臓へ、上半身から下半身へと何度もタオルを絞っては拭きます。

「うはー、マジ気持ちいい。ありがてぇーッ」

 本人は意識してるのかしていないのか、乳首がビンビンに立っているんですけど(笑)。

「まだ終わってないわよ。パンツの中が匂いの原因かも知れないから清拭するわよ!」
「エッ、あぅ、何するの! 神田さん、やめてー」

 と、パンツを脱がせます。エムゾさんとはそれほど親しい間柄ではなく、彼の性器を見たのははじめて。恥ずかしがっている彼にかまわず、皮を根元まで剥いてホカホカのタオルで包みます。だって私は看護に来ているんですもの♪

「き、気持ちいい… でもヤバイかもしんないよぅ…」
「こんなに勃っていると拭きにくいじゃないの! 小さくできないの?」

 言葉で辱めれば辱めるほど、彼のペニスはガチガチに固くなっていきます。仕方ないわね~、という顔をしかめてゴム手でガボガボ、シャカシャカとしごきあげます。

「あ~う~、恥ずかしいよぅ! 身動きできないでイカされちゃうなんてぇぇ…」

 と、ギプスの手足をクネクネさせながら彼はイッてしまったのでした。
 不思議なことに後日、骨折の治った彼と会ってみると、全然エッチな気分にはなれませんでした。ベッドの上で情けなさそうにしていた彼のほうがよかったなあ…。
 ちなみに彼は骨折の一年後に胃潰瘍の手術で入院し、てっきり看護士さんがペニスを拭いてくれるものと思って、パンツを下げて清拭の時間を待っていたそうです。
 教えておいてあげればよかったかも…病院ではパンツの中までは拭かないのです。「しまってください!(怒)」と、顔を赤くした若いナースに叱られたそうです。ゴメンネ~!