「繭をムキ剥き~♪白い繭の中の男の子」
白くてムクムクした物体を見ると、どうしても中身を出してみたくなります。
幼虫とか繭とかサナギとか、がまんできずに「ムプチュッ」と音を立てて殻をつぶすと、思いのほか貧弱な蟲がかじかんで出てきたりしますよね。うれしさと気味悪さで背筋の産毛がウチュチュッと逆立っちゃいます。
そんな子供時代の悪癖は大人になっても治らず、生身の男子を全身包帯で巻くのが大好きな変態になりました。伸縮包帯を使って、ちょっと血行がダルダルに感じるぐらいぼってりと巻くの好きです。ほんとうは包帯よりギプスで固めちゃいたいのですが、これは素人にはちょっと無理かも…。
今のギプスは扱いが簡単な水溶性プラスチックのものが主流です。アルミパックで防湿されたファイバーグラスキャスティングテープを水に浸して体に巻くだけ。乾くと同時にカチンカチンに固まってギプスになってしまうのです。
ギプスマニアで有名なノリック氏のビデオに出演したとき、私もこのキャストライトを巻いてもらいましたが、ほんとに見る見るうちに固まるんですよ!
少女時代、お淑やかなエセ文学少女だった私は骨折などするはずもなかったので、このときが生まれて初めてのギプス体験。うれしさのあまり半身ギプス状態で外撮りの現場を駆け回り、カメラの前でマジ転倒するほどの熱演… ちょっとおバカ。
翌朝、肋骨の痛みで目が覚め、病院に行くとあばらにヒビが入っていました。怪我をしてギプスをするのは分かるけど、ギプスして暴れて怪我をするなんて… とお医者様にコテコテとお説教されました。
でも、お医者様の中にも、まれにギプスプレイ好きの方はいるみたいです。大学病院勤めの私の友人が研修医の頃のこと、夜中に先輩女医から自宅に呼び出されたそうです。
「来ればわかるから、とにかく来て!」
駆けつけると、ベッド上に大きな白い物体が「ウ~ッ」と妙な音を出しているばかり。
「排泄させるからベッドから降ろして欲しいの。漏らされたら困るから早くして!」
一喝されてよく見ると、白い塊りに見えたのは全身をギプスで巻かれた男性でした。右腕と右脚、左腕と左脚をそれぞれギプスで一つに固定されて、開脚して性器だけが露呈した状態。女医さんが性器をいたぶっているうちに、「女王様、オシッコしたいです~」となったものの、大の男にギプスを巻いてしまったら、女一人では動かせません。
若い研修医四人でお神輿のようにかついで床に下ろすと、こらえきれずにフローリングの床にシャシャーッ。長時間圧迫されていた上に尿意をこらえていた男性はその場で気を失ってしまったそうです。
テキパキと点滴を刺し、「身動きすると腕が切れちゃうよ~!」と歌うように叫びながら電ノコで「ズビビビィーン」とギプスを剥いて男性を取り出す先輩女医の姿に、私の友人も萌えてMになったと言っていましたわ。